南国の果実・ランサット
また美味しい、滋味で不思議な味覚の南国フルーツ・ランサットを紹介します。
和 名 : ランサ (英名カタカナ表示)
英 名 : ランサット又はランサ (Langsat)
タガログ語名 : ランソーネス (Lansones)
マレーシア原産で熱帯・亜熱帯で生育するセンダン科の中高木(5~10m)。
高温多湿で水はけのよい土壌でよく育つ。フィリッピンでは古くからココ椰子畑を区切るように植えているところが多い。木の成長は緩く結実までに数年かかりよく言う「桃栗3年、柿8年」の中ほどで、5年は要するのではあるまいか。
果実は木の枝先にピンポン玉ぐらいの大きさでブドウの房状に20粒位がびっしり実をつける。皮をむくと半透明の光沢のある果肉が蜜柑のように5つに分れて入っていて、それぞれに種がある。
サッパリとした甘酸っぱさでプリプリとした歯ざわりです。加えて微妙な苦みを含んでいてこれがいわゆる滋味と言うほどの秀逸な果実なのです。これもやはり丘陵地や平地、土壌の違いなどにより微妙な特徴があります。私にはこの果実は、精神に伝わる何かをもちその糧となりえる、五感を超えた味わいを持つ果実のように思えます。
形も球形から少し楕円がかった種類もあり、味覚の多様さがさらに趣を加味して、はまり込む不思議な熱帯果実なのです。セブ島、ボホール、ミンドロ島、ミンダナオ島などフィリッピン各地で食したかぎりでは、収穫期にも多少のずれがあるのですがルソン島南部地方のバタンガス市のハイウェー沿いの店でいただいたランソーネスはとても美味しかったな。その店は果物の店ではなくココナツでつくるブコパイで有名な店先で売っていたものだった。
南国の美味、滋味合わせ持つこのフルーツ、食す時にやはり気をつけなければいけないことがある。
薄い皮は爪で切り込みをつけるとつるりと剥がれむきやすいのだが、皮にはタンニンが含まれていて爪の間や指先の指紋にまで付着する。時間とともに茶色のシブになって頑固にこびりついてしまいます。
石鹸などで強く洗っても2~3日は消えませんな。この皮には非常に強い毒素が含まれていて、その毒を抽出して毒矢をつくっていたそうだから驚きますね。毒は特殊な方法で抽出するのだろうが乾燥させた皮を燃やして、くゆらせた煙は「キンチョール」に匹敵するほどの防虫効果があるんだそうです。
毒と薬は紙一重と言いますが、何によらず利用の仕方によっては、たいへんな事になると言うことなのですな。
【今日のタガログ】 参考文献 【日本地域社会研究所 市川恭治編フィリッピン語実用辞典】
日 本 語 : ランサソーネスが食べたいです。
タガログ発音 : ぐすと こン くまーいん なン らんそねす。
タガログ語 : Gusuto kong kumain ng Lansones.
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