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2008年7月12日 (土)

日本一大きな池

湖山池(こやまいけ)

所 在 地 : 鳥取市
池の面積 : 6.8平方km
最大水深 : 7.5m

Dsc04553 JA鳥取駅から西へ向けて約10Km、日本海に出てきたかと思えるほどの大きな池がある。「湖」と言ってもよいのだが、池と名がついている。湖と池と沼の呼称の定義が定かでないからなのか。池の周囲は16Kmにもわたり、と名がついたものでは日本一の面積を誇る。隣接する日本海と水路でつながっている汽水湖である。春には湖面に霞がかかることから「霞湖(かすみこ)」ともよばれている。大古の昔は、日本海の一部で砂の堆積によってできた「潟湖(せきこ)」であったと推測されています。湖畔には鳥取大学のキャンパスや付属高、県立高校、スポーツ広場、自然公園などがあり、市街地からは少し離れたとても環境のよい、ちょっとした学園都市の風情があります。

428この池には湖山長者伝説」なる言い伝えがある。その昔、池の一帯は美しい田園が広がり「赤坂の長者」の所有地で田植え時期になると大勢の人を雇って田植えをしていました。ある年、日の沈むまでにすべての田植えを終えられないと思った長者は家宝の黄金の扇子「まだ沈むなまだ沈むな。」と言って夕日をあおいで追いもどし、無理やり夕暮れまでに田植えを終わらせた。翌日の朝、田植を終えた水田を見た長者は、腰を抜かさんばかりに仰天した。一夜にして美田が水を満々とたたえた湖水と化していたのです。

自然の営みを自分の都合よく操作し、神の怒りに触れた罰なのです。この言い伝えの教訓は、今の世界を象徴しているかの様に思えてなりませんな。

449中古三十六歌仙の一人で平安時代を代表する王朝歌人「泉式部」さんがふるさとの湖山池を偲んで詠んだ歌が残されている。

『 春くれば 花の都を 見てもなを 霞の里に 心をぞやる 

恋多きすぐれた歌人が、華やかな都で暮らしていても自然豊かな田舎のしっとりした情景を忘れることはなかったのですねえ。この方の有名な「和泉式部日記」は古今女流作家の最高傑作とも言われ紫式部と並び称される。今ならとりわけ日記ブログの女王と言うところかな。さらに紹介すると「紫式部日記」には和泉式部さんを評したくだりがある。「泉式部という人こそ、面白う書き交わしける」といっておられますな。

今、汚染の進む湖山池の周辺を浄化する運動が行われています。生物や自然の景観を守り、湖山池を取り巻く豊かな自然環境を回復させる事は鳥取市民の願いであり、ひいては地球温暖化防止に少しでも貢献する意思表示の大切なアクションでもあります。

471今日はとてもいい天気で、「初夏は夕暮れ、池に夕陽の沈むなど、いとをかし」い風情でありましたな。

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コメント

こんばんは この前湖山池のことを何かのきっかけで話していたんですよ。名前は池だけど「湖」という漢字がついているのでやっぱり湖扱いかな、でもたぶん日本一大きい池と思うよ、と。正解でした! うれしい~!!
「自然の営みを自分の都合よく操作し、神の怒りに触れた罰」‥ 私が以前(6/6)書いた「赤いろうそくと人魚」の話にも通ずるのかもしれませんね。興味深い話をありがとうございました。

投稿: ようこ | 2008年7月13日 (日) 00時34分

素敵な景色ですねぇ~~~
湖山池☆始めて聞きましたぁ~~~
日本一の池♪
行ってみたいですねぇ~~~

投稿: hisami | 2008年7月14日 (月) 09時56分

こんにちは、ガイアです。

湖山池の事、それに纏わる湖山長者伝説、泉式部や紫式部の事など、更には地球温暖化の問題まで、たぬち庵さんのエッセイの味わい深さが心に沁みます。

見知らぬ地の情報は私にとって大変あり難く、そこに想いを馳せる事で、私は旅に誘われます。

王朝歌人の歌は、より一層、見知らぬ地へのイメージを拡大させます。

投稿: ガイア | 2008年7月14日 (月) 14時14分

ようこさん、こんにちは。
湖山池は池と名がついていますがもうほとんどこの広さでは湖と言えるでしょうね。もとは美田だったと言うのは信ぴょう性は薄いものですが、やはり付近は田園地帯でしたから一部、似たような話しもあって池全体だったような教訓話になったのではないかと思います。
「赤いろうそくと人魚」の話のように人の我儘な心と欲望を戒める教訓が含まれていますね。

夕べもNHKで中国の環境破壊の実態を紹介する番組がありました。大きなダム建設の用地取得に、村人が住みなれた土地を追われていく場面がありました。新しい住宅を与えられ補償金をもらって農業から離れてゆく姿が映しだされていました。かつて昭和のはじめから、さらには東京オリンピックを経て、日本列島改造論を掲げて発展した日本の姿を思い起こしました。

当時の日本に比べ、国力も人口も十倍にも匹敵する中国がまた大型の産業発展を繰り返そうとしています。同じようにブラジルやインドをはじめ東南アジア・中近東諸国も、さらにはアフリカ諸国までここにきて一気に急速発展をしてきていますねえ。

たいへんな「ツケ」は必ずまた回ってきますな。しかも地球規模でやってきますから・・。洞爺湖サミットでも途上国の言い分は「あんた達先進国は早く発展していていいだろうが、これから豊かになろうとしているオレ達に同じような足かせをされたんじゃ割に合わない」と暫くは自然環境の破壊と地球温暖化と人心の荒廃にも歯止めはかかりそうもありませんな。

人が3人寄れば二つの派閥に分かれます。もっと増えればさらに複雑になってくる、さらに国単位になれば、文化、言語、宗教それはもうたいへん難しいことはわかっているんですねえ、皆さん。でも人類は一つですから、永久に普遍で平等な幸せがほしいものです。

だから「湖山長者」や「赤いろうそくの人魚」の話しの奥深くに流れる教訓はとても大切にいなければいけませんですな。自然の恵みを受けた湖山池、この日の夕焼けも、大古の静けさを思わせるいい夕日でしたな。

それじゃまた、 どうもありがとう。  たぬち庵

投稿: たぬち庵 | 2008年7月14日 (月) 15時35分

hisamiさん、こんにちは。
私の実家にも小さい池があって、小石を投げるとチャポンと音がして小さなさざ波がたちます。今ならたぶんカエルも飛び込んでいると思いますね。そのような小さな池から、ここのようなとても大きな日本一の池もあります。

hisamiさんライフワークの潜りは水質が悪くてちょっとできませんが、たくさんの種類の魚が住んでいます。鯉、フナ、ウナギ、エビ、など近頃はブラックバスが増えて魚類の生態系が崩れはしないかとの懸念もあるんだそうです。

今のところ「日本一の池」を見に行こうと言う観光客は極わずかですが、写真マニアの人やヘラブナ釣りの人はよく見かけます。琵琶湖周辺の「近江八景」に因んでつけられた「湖山池八景」というスポットがあって休憩所が設けられています。池の中には小島がいくつかあって、一番大きな島は青島といって道路から橋がかかっています。青島公園と言うんですが島の中の公園でお弁当というのもいいですね。

冬になったら全国でも珍しい漁法でウナギや鯉を獲る「石がま漁」というものが小舟で賑々しく行われ、鳥取の冬の風物詩になっています。機会があればぜひ一度いらっしゃいな。

コメントどうもありがとう。 たぬち庵

投稿: たぬち庵 | 2008年7月14日 (月) 16時48分

ガイアさん、こんにちは。
たぬち庵ブログ、いい評価をいただいて嬉しいです。単に見たり聞いたりしたものを紹介するといったものに、平素心のうちにあるものを少しばかり話せるという愉しみは自分自身の癒しにもなるものなのですねえ。置かれた立場にもよりましょうが、私にはなかなかそういう話しをする機会がありません。だからブログを始めてほんとうに良かったと思っています。

人間のいる数だけ、それぞれの考え方や様々の感性の持ち主の方がいらっしゃって、たくさんのブログにより感じとる事ができます。実に楽しいことです、叡知の泉のようです。

見知らぬ地の情報なども、庶民の目線で捉えた平易な、また話し言葉でのナマの情報もいっぱいあって、専門分野まで踏み込んだ詳しいものまであります。他国のものまであって、電子辞書で自国語で見ることもできますな。

とくに、ガイヤさんの故郷の情報なども気をつけてみる様になりましたよ。今朝も経済新聞だったか那智勝浦のある人口500人足らずの地区は都会からの移住者の受け入れが功を奏し、農林業に携わる人たちが復興してきているとの事でした。町長さんや地区のお年寄りの生き生きとした顔が活字の合間に見てとれましたな。

莫大な補助金のバラマキはやめて、田舎に興味を持ち、地方農山村へ移住する人たちへの援助と農育をやった方が、食糧危機と言われる今、効果が上がるように思います。もう生産調整など一切しないで、調整はバラマキ予算で買い上げてドンドン食糧不足の国へ援助すればいい。

われわれの血税をわざわざドルに換えて援助するから、援助国の高官連中が好き勝手に懐へ入れて、わからないように分配してしまうんです。まあそんな単純なわけでもないが、日本の優秀な役人ならばできないことではないでしょうにねえ。とんだところまで話がきてしまいました(笑)

ではまた、いつもありがとうございます。たぬち庵


投稿: たぬち庵 | 2008年7月14日 (月) 18時14分

たぬち庵さん、こんばんは☆

なかなかお伺いできず、すみませんでしたっ。

でっかいのに「池」という名前がついているのにはビックリですねw(・o・)w
それもすでに平安時代にあったんですね!
素敵な夕暮れ、ナイスショットです♪
たぬち庵さんの歌も素敵です☆

アボカドの食べ頃を教えていただき、
ありがとうございました☆

投稿: メルモリン | 2008年7月16日 (水) 04時44分

メルモリンさん、こんばんは。
なかなか忙しく、充実した毎日を過ごされている様子でいいですな。私の方も結構忙しかったです。このほど中国から大阪の大学に留学している娘さんを受け入れることになりましてね。ビザの申請やらで大変忙しかったです。まあ留学して日本の大学で勉強して貿易の仕事がしたいと言うぐらいの娘さんですから、とても見上げた強い向上心をもっていて感心させられました。こんなところからも中国の勢いのようなものを感じましたね。日本の若者も負けないよう頑張ってもらいたいです。

メルモリンさんも英語を習得し、世界を視野に頑張っておられる様子ですし、いよいよこれからは活躍の場が広がってきますねえ。若いと言うことは素晴らしいです。まあ私も一応「爺さん」ということになってはいますが、気持は若くありたいといつも、精神までは老けこまないようにしています。

まあ正直に言いますとこの春で59歳になったところですからねえ。若い時から不摂生を繰り返していましたからかなり早めに体がガタがきていますな。4年ほどまえに脳梗塞で一度倒れましてね、それからは、すべてがスローペスになってきました。

不思議なものでスローな動きになってから、世の中のすべてのことが今までと違う目線で見える様に思えてきますな。今はまだ戸惑いの中にいて、爺さんになりきれていませんねえ(笑)

このブログを立ち上げてから新しい人生の再スタートと思いを新たにしているところなのです。まだまだ見たり聞いたりする旅などして歩き、つれづれに書いてゆこうと思っています。

度々に皆さんからコメントをいただいて、本当にうれしく思っています。またいろいろ経験談などお話しますよ。

それじゃ、どうもありがとう。 たぬち庵

投稿: たぬち庵 | 2008年7月16日 (水) 19時00分

たぬち庵さん、こんばんは。
初めてコメントさせて頂きます。

いつも勉強になるなぁ~と思いながら読ませてもらっています。
今回の記事に載っていた「湖山池」ですが。
実はこの前、温泉につかりながら眺めていました(笑)

普段何気なく通り過ぎている道や景色も、このブログを読んでから何と言うか見方が変わりました。
うまく言えれませんが(汗)

これからもよろしくお願いします。
                  ホンコン

投稿: ホンコン | 2008年7月16日 (水) 22時02分

ホンコンさん、こんばんは。
ブログに訪問してくださってありがとう。
鳥取の温泉にいらっしゃいましたか、温泉につかりながら
湖山池が眺められるところは2か所ほどありますね。

その温泉から池越しに眺める、日の出も結構いいですよ。その場所の少し奥まったところに「吉岡温泉」があります。

今は寂れてしまいましたが、私が若かりし頃はそれはもう賑やかな温泉場だったところです。若い芸者さんもいましてねえ。三味線に小粋なお姉さん方の踊りを見ながら、したたかに酔いしれたもんです。(笑)

ずいぶんと世の中、景気のよいときでしたから、ホテルなども大きなものがありましたが、もう全部なくなってしまいました。今はお泊りになったような保養施設を兼ねたようなホテルになっています。華やかな賑わいはなくなりましたが、静かな湖畔の宿は保養にとてもいいと思います。

爺さんのブログ、読んで頂いて少しでも心が和んでいただけたなら大変しあわせです。またいろいろ見てきたところのことなど書いていきます。これからもよろしくお願いしますよ。ホンコンさんはまだお若い方のようですが、年の離れたブログ友達と言うのもまたいいものですな。

それじゃどうも、コメントをありがとう。 たぬち庵

投稿: たぬち庵 | 2008年7月17日 (木) 20時05分

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